年忌法事・年回法要
年忌法事・年回法要
百か日

遺された親族が、故人が亡くなった悲しみに区切りをつける日で、ごく内輪で営むのが一般的です。
納骨は四十九日を過ぎて、百か日、一周忌に納骨することもありますが、いつ納骨されるかはご家族の気持ち次第ですので決まりはありません。
ご本尊様の祀り方紹介

真言宗
右 :弘法大師
中央:大日如来
左 :不動明王

天台宗
右 :天台大師
中央:阿弥陀如来
左 :伝教大師

日蓮宗
右 :鬼子母神
中央:曼陀羅軸と日蓮聖人
左 :大黒天

臨済宗(禅宗)
右 :達磨大師
中央:釈迦如来
左 :道元禅師

曹洞宗
右 :承陽大師
中央:釈迦如来
左 :常済大師

浄土宗
右 :善導大師
中央:阿弥陀如来
左 :法然上人

浄土真宗 西本願寺派
右 :親鸞聖人
中央:阿弥陀如来
左 :蓮如上人

浄土真宗 大谷派
右 :十字名号
中央:阿弥陀如来
左 :九字名号
初盆

四十九日後、故人が亡くなられてはじめて迎えるお盆が初盆となります。親族や故人の友人たちなどが集まって、僧侶にお経をあげてもらいます。
故人の霊がはじめて帰ってくるといわれるお盆なので、精霊棚か仏壇に、精進料理を供えた霊供膳(仏膳)や、季節の物を供えてお盆のしつらえをします。霊が迷わないように盆提灯などをつるし故人や先祖の霊を迎える準備をします。
お彼岸には家族揃ってお墓参りをするのが慣わしです。
年忌法事表
一周忌 | 命日から満1年 | 遺族・親族・友人・知人などが参列。 僧侶による読経のあと、一同で焼香・会食をします。 |
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三回忌 | 命日から満2年 | 遺族・親族・友人・知人などが参列。 僧侶による読経のあと、一同で焼香・会食をします。 |
七回忌 | 命日から6年目 | 遺族・親族だけで供養するのが一般的です。 お寺様に法要に行っていただきます。 |
十三回忌 | 命日から満12年目 | 遺族・親族だけで供養するのが一般的です。 お寺様に法要に行っていただきます。 |
十七回忌 | 命日から満16年目 | 遺族・親族だけで供養するのが一般的です。 お寺様に法要に行っていただきます。 |
二十三回忌 | 命日から満22年目 | 遺族・親族だけで供養するのが一般的です。 お寺様に法要に行っていただきます。 |
二十七回忌 | 命日から満26年目 | 遺族・親族だけで供養するのが一般的です。 お寺様に法要に行っていただきます。 |
三十三回忌 | 命日から満32年目 | 遺族だけで供養するのが一般的です。 三十三回忌は弔い上げ(とむらいあげ)とも言われます。 仏教では死者は33年目にはどんな人でも無罪になって極楽浄土に行くと言われています。 弔い上げを終えると仏壇から戒名を記した位牌を片付け、これ以降は「〇〇家先祖の霊」と書かれている先祖代々の位牌を祀ります。 ※地方によっては、五十回忌をもって弔い上げとする地方もあります。 |
三十七回忌 | 命日から満36年目 | |
四十三回忌 | 命日から満42年目 | |
四十七回忌 | 命日から満46年目 | |
五十回忌 | 命日から満49年目 |
一周忌

故人が亡くなってから一年後の祥月命日(同月同日)に営む一周忌法要は、親族や故人の友人などを招いて盛大に行う法要です。 故人の命日に営むのが正式ですが、最近では命日より早い日の土日に行われる場合が多いようです。
会場は、お寺や霊園の施設、葬儀を行った会場などが多いようですが、法要とその後の会食の両方に適した会場を選ぶことが大切です。参列者で墓参りを予定されている場合には、墓地から近いところなどが条件となります。また、また、自宅で行う場合には、法要の進行などは全て自分で行う必要がありますが、仕出しや手料理でもてなすと喜ばれます。車で来られる方がいる場合、駐車場の確保なども必要です。
会食を持たない場合は、引出物と一緒に折り詰めなどを渡します。
三回忌

故人が亡くなって二年目の祥月命日(同月同日)に三回忌法要は営みます。一周忌の翌年です。
一周忌のように親族や故人にゆかりのある方を招いて行います。
同じ仏教でも宗派または菩提寺様によって法要の祀り方が異なります。ここでは浄土真宗・真言宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗・真宗などの宗派別に法要についての解説です。
いずれの宗派も毎年の法要に僧侶を招くわけではなく、主な法要以外は遺族だけで供養を行います。
なお、宗派によって異なるだけでなく地域やお寺様によっても大きく異なりますので事前にお寺様に確認し、親族とも相談しましょう。
