TEMPLE PART

寺院部

文化財の修復など、寺院様の維持管理に必要なお手伝いを承ります

小林朱雲堂では個々の寺院様が管理・保管されている文化財の修復や、寺院様の維持、荘厳具の修繕など寺院運営にまつわるあらゆるご相談を承っています。
寺院様が年中行事やご法要などを恙なく執り行い、檀家様と深くつながり、地域の皆さまの心の安寧に貢献されるよう、真心を尽くしてお手伝いいたします。

仏像彫刻師・文化財修復師長谷川隆鳳氏による修復を行っています

1959年生まれ。仏像彫刻師として新造佛の制作や近畿・中国・四国各地で保存されている文化財や仏像の修復に従事。

長谷川隆鳳氏について
詳しく

仏像（文化財）修復と納品

吉備中央町天台宗円城寺四天王像修復

経年の価値をそのままに、維持に必要な修復を行いました。漆仕上によって防水効果を上げ、菌の繁殖を抑制して保存性を向上させています。

【造像時期】江戸時代初期
【修復期間】平成25年9月〜平成26年10月

吉備中央町天台宗円城寺伝教大師坐像

劣化などによって破損した木部の修復とともに、長い年月の間に日光や風雨にさらされて変化した、色あせ古びた色合いを再現しました。

【造像時期】江戸時代初期
【修復期間】平成25年9月〜平成26年4月

浅口市寂光院分院善城寺阿弥陀如来像修復

経年によって金箔が剥がれ、内部劣化のために本体と膝部分とが分離していました。経年の風合いを保ち、劣化した内部を補強。
6か月ほどの期間をかけて燻蒸し、解体して洗浄、金箔を落として乾燥させた後、組み立て。補木によって内部を補強しました。

【造像時期】平安時代
【修復期間】2020年3月～2023年10月
【修復期歴】大永3年（1524年）、元禄8年（1696年）
【修復に関わった機関】岡山県立博物館、就実大学、岡山大学、倉敷市立美術館、浅口市教育委員会、小林朱雲堂

岡山県苫田郡鏡野町法崋山大円院弘秀寺金剛力士像修復（岡山県重要文化財）

経年のため内部が劣化し、虫食いによって脚部が腐朽していました。内部にはハチの巣などもあり、虫から大きな被害を受けていました。経年の風合いを保ち、劣化した内部と脚部を補強しました。燻蒸し、解体して洗浄、乾燥させた後、虫食い部分には文化財にも使用を許可されている樹脂を注入。脚部には真鍮の補強を入れ組み立てました。

【造像時期】鎌倉時代　【修復期間】2019年4月～2020年3月
【修復に関わった機関】岡山県立博物館、小林朱雲堂